An Anonymous Songs

      真面目な自分が嫌になる
      どうして戦いを放棄しなかったんだろう
      無人の野で有罪判決を下されたような
      逃れられそうに無い罪悪感
      
      自分が生きてゆく為に
      一体どれ程の生命の直線を断ち切っただろう?
      何故 生き続けなければならないと感じていたんだろう
      旧い傷も新しい傷も 自身を蝕んでやまない
      遺跡に降る雪は あの時と同じだろうか
      一千年の時を封じ込め続けている石像は 今もあのままだろうか
      変われば良かったんだ 自分が
      簡単な事・・・・・・・・?

      そうしたら
      戦争なんかに恋をせずに済んだかもしれない
      愛したあなたに 死を衝きつける事もなかったのかもしれない
      今
      虚しく生きる事もなかったかもしれない

      救いの手を拒む事しか 救われる方法はないと思いたい
      遺される者は遺していく者より辛いと言うけれど
      自分の時は むしろそれが喜びである事を願いたい
      そして
      ただ生きる事が出来る世界に生まれ変わりたい
      もう一度、あなたと――